セラミック矯正と、矯正治療の違いは?

はじめに

セラミック矯正をご存知ですか?
セラミック、何だか白い歯の事のような気はしているけど、それで歯並びを治せるの?と気になってはいるけどどんな治療なのか、詳しいことがわからないというご質問をよくいただきます。歯科治療は専門的な用語が多いので、判別するのに難しいことがありますよね。
当院では、わかりにくいことはそのままにしないでいつでもご質問いただければと思っています。
今回は、ブログでセラミック治療と矯正治療の違いについて詳しく解説をしていきます。
最後までお読みいただくことで、理解が深まる内容となっていますのでぜひ全てに目を通していただけると幸いです。

セラミック矯正とは

セラミック矯正について解説をしていきます。
まず、セラミック矯正はセラミックの素材を使用した歯の被せ物を使用して、歯並びを治療する治療のことを指します。
まずセラミックとは、歯科治療での自費診療で使用される被せ物のことを指します。

セラミックの材質は?

セラミックとは、想像しやすいものとすると毎日使用する食器のお茶碗は陶材でできているものがほとんどですよね。
その、陶材のことをセラミックと言います。
セラミックは、歯の色に近づけることができる素材でもあり、お口の中に長期間入れていても唾液や食べ物にさらされても、変質がしにくい素材です。
そして、何より強度を保つことが可能です。金属に勝ることは難しいですが、お口の中で一番負荷のかかる奥歯にも使用する事のできるほどとても強度には優れている材質です。

セラミック矯正の治療内容は?

セラミック矯正は、主に前歯の治療で使用される治療方法です。
正面から見た時のお口元の歯並び、歯の形、歯の色が気になってすぐに改善したいという方。
以前に前歯の被せ物を入れたけど、他の歯と調和していない方など、歯並びを見える部分を綺麗に美しく整えることに特化している治療です。
ご自身の歯を削り、理想の歯並びや色、形に合わせて製作したのセラミックの被せ物を歯に装着することで前歯の歯並びが整います。

セラミック矯正と矯正治療の違いは?

では、セラミック矯正と矯正治療の違いは何でしょうか?
セラミック治療は、ご自身の歯を削ってその上に被せ物を被せて歯並びを整える治療です。
矯正治療は、ご自身の歯をほとんど削ることなく、歯に直接矯正装置を接着するワイヤーブラケット方式の矯正治療か、マウスピース矯正治療などの歯を徐々に力をかけて少しずつ動かしていく治療方法です。

セラミック矯正に向いているのは?

・治療をする期間を短く済ませたい方
・写真撮影や結婚式、卒業式などの歯並びを整えるまでの日程が限られている方
・歯の色も形も全て変えたい方

矯正治療が向いている方

・純粋に歯並びを治療したい方
・前歯に被せ物など、歯を削る治療をした事のない方
・ナチュラルな状態で歯並びを治したい方
・時間がかかっても大丈夫な方

セラミック矯正のメリット・デメリット

セラミック矯正のメリット

・歯の色が白く綺麗になる
・歯並びや歯の形も理想に近づける
・治療期間が短くて済む
・治療の回数も矯正治療に比べて少ない

セラミック治療のデメリット

・一度歯を削ると二度と戻せない
・歯の生えている角度によっては健康な歯でも神経を取る治療をすることがある
・歯の生えている場所によっては歯を抜歯することがある
・セラミックの被せ物の劣化に合わせてやりかえる必要がある
・転んだりして歯をぶつけると、セラミックの歯が割れて壊れることがある
・歯軋りが強い人は、被せ物が欠けてくることがある

どの治療でもそうですが、治療には一長一短、メリットデメリットが存在しますので治療前にはしっかりとカウンセリングを行なっていただければと思います。

セラミック矯正の治療の流れは?

セラミック矯正の流れ

① 精密検査
歯のレントゲンや、歯周検査など歯や周りの組織に問題はないか確認します。

② 歯の色や形についてカウンセリング
問題がなければ、歯の色や形、歯並びをカウンセリングしてご要望を伺い話を擦り合わせていきます。

③ なりたいイメージの共有
最終的にこうなりたいというイメージが、患者様と歯科医師の間で共有でき、治療に対してのご同意をいただけましたら、治療のスタートです。

④ 仮歯制作
まずは、治療の準備のために歯の型取りをします。そこから理想の歯に近づくための第一歩の仮歯を制作します。

⑤ 歯を削り、仮歯のセット
仮歯が出来上がったら、いよいよ仮歯を入れるためにご自身の歯を削っていきます。
この際、しっかりと麻酔をかけて痛みを感じないよう配慮して治療を進めていきます。

⑥ 仮歯を調整しながら形や角度など微調整
仮歯を入れて、何度か仮歯を修正する段階に入ります。数日過ごしていただき、滑舌などに問題がないか。見た目は大丈夫かなどしっかりと見極めていきます

⑦ 問題がなければセラミックで最終的な歯を作成
最終的な仮歯の段階で大丈夫でしたら、次にセラミックの歯を製作するための型取りを行います。
⑧ セラミックの歯を仮着して様子を見る
セラミックの歯が完成してきたら、それを仮に装着するセメントでセットして様子を見ます。このセメントは強度が弱いのでいつでも外すことが可能です。

⑨ 問題なければ最終的なセメントでしっかりとかセラミックを土台の歯に合着
問題がないことをしっかりと確認してから、最終的なセメントでしっかりと合着していきます。

まとめ

いかがでしたか?セラミック矯正と矯正治療の違いについてご理解いただけたのではないかと思います。当院ではセラミック矯正のご相談も承っております。ぜひお悩みの方は一度ご相談ください。